注文住宅販売の那須倶楽部(宇都宮市)は今月、顧客が間取りなどを自由に組み合わせられる新商品「自分でつくる家 KIT(キット)」の販売を始めた。
間取りを練るのに使うのは、紙でできたサイコロ状のブロック。
これを並べ替えたり、仕様を変えたりして顧客がお気に入りの家をシミュレーションできる。
KITは木造平屋建ての住宅。注文を検討する顧客に1辺が3・5センチほどのブロック25個を送る。
ブロックは1面が4坪(約13平方メートル)に設定されており、面ごとにデザインや仕様の異なるキッチン、リビング、バス・トイレが描かれている。
使うブロックの数や種類によって、大まかな金額も算出できるようにした。
従来の注文住宅に比べ、建築士が最初から希望を聞き取って図面を作る手間を省ける。
通常は注文から完成まで6~8か月かかる納期は4か月程度に短縮できる。
価格も1坪あたり45万円からと、同社の従来商品(60万~70万円)よりも低く設定。
カップル向けの最小限のモデルプラン(16坪)なら概算で880万円という。
同社は別荘向け住宅を中心に北関東や福島県などで年間10棟程度を手がけている。
KITは30歳代の子育て世代やリタイア後の夫婦などの需要を想定、2014年末までに25棟の販売を目指している。
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