平屋という住まい方

家は3回建てないと成功しない、、といいますよね。

これは若い時は、何かにつけ知識や経験が少ないから良い家が建てられないという意味なのでしょうか?

私はむしろ、若いころ建てた家は、老齢になってくるとライフスタイルの変化のせいで住みにくくなる、つまり年齢やライフスタイルの変化によって、求めるものが違ってくるため、当然家も変わってくる、ということではないかと思います。

お若いうちはお子さんの部屋が必要という事で、2階建というのが一般的ですが、歳をとると平屋を希望される方が増えてきます。

では最初から平屋を建てたらよいのですが、そうはいかない問題があります。

その問題の一つが、全ての部屋を同じ平面(つまり平屋)に持ってくというのは、上下(2階建)に重ねるより廊下などが長くなり家が大きくなりがちです。当然、家が大きくなれば土地もより広く必要になります.。子供がいて間数が増えると特にですね。

又、建築費も割高になります。これは下の図を見ていただくとおわかり頂けると思いますが、同じ40坪の家でも基礎の長さや屋根の広さが違ってきます。

 

上記では右の家も左の家も同じ40坪ですが、左の2階建ての家の基礎の長さは (7.28+9.1)×2 で 32.7mとなります。 
右の平屋では(7.28+18.2)×2で 50.96m。
つまり 18.26m 平屋の基礎が長いという事になります。
長くなるという事は、材料費や工賃も増えます。
又、屋根の面積も2階建の場合、当然ですが20坪、平屋は40坪となります。当然コストがあがります。

このように建物として平屋というのは割高ですが、年をとって膝などを痛めてしまうと階段というのは大変です。

やはり、住まいは平屋です。ほんと、2階って使わなくなります。

だからお若いうちは2階建て、ご夫婦お二人の生活になれば、2階建ての家を売って平屋に買い替えるというのは如何でしょう。

もちろん、DesignRenovationをしてという前提ですが、、、、、、

ということで今回の DesignRenovation は平屋です。間取は下記のとおりです。


今回は、間取りもそうですが、外観に力をいれました。
というのは、平屋の場合、高さが無いため、ボリューム感に欠けた外観になりがちです、かといって、家を必要以上に大きくしても意味がありません。
そのため、屋根を6寸勾配の切妻にしています。
6寸勾配の切妻の場合、どうしても大屋根のショートケーキの家になりがちですが、あまり可愛らしい家にすると住まわれる方の年齢的なギャップができそうなので、なるべくシンプルでモダンだけど軽くない、、というような外観に仕上げました。

間取は2LDK+Sです。Sは玄関横の作業場です。ここで趣味の木工とか陶芸とかができます。
玄関からは広めの土間を設けて、そこで世間話くらい出来る空間を設けています。






外観です



内部です。


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